こちらの続きです。
「やらせ」お絵かき参観
<参観時の風景>
楽しそうにぐるぐる描いてる子の手を先生が上からつかんでお手本通りに描かせ、クレヨンの色が手本と違う子も色を変えるよう言われていた事にショックを受けました。楽しく絵を描こうとしたその子は先生からそうされてどんな気持ちだったでしょう。
入園を決めた後にみた作品展で、同じような作品がズラリでちょっと嫌な予感はしてたけど、まさか子どもの手をつかんでまで同じものを描かせるとは。
入園説明や入園式の「園長のはなし」では「子どもの自由な発想や豊かな感性と表現力をはぐくみ~」だの「遊びを通してのびのびと」と言ってたんだけど…。私たちの見たワンシーンがたまたまこうだったのか、それとも園の方針として3年間こういう描画指導が続くのか、確かめたいと思いました。
園長に私が見た参観の様子と見解を尋ねると・・・
お答えしかねますのオンパレードその2
園長「その場を見ておらず想像もできないので即答しかねます。担任がたてたその活動のねらいが何なのかも確認してみないと。資料がないですから今すぐはなんとも。」
でた、またそれか。
もう記者会見のリポーターになった気分だわ。
私「前日にもらった参観プリントにねらいも書いてあったと思うんですが、園長先生はそれは見られてないんでしょうか。」
園長「それは・・・みました。えっと、○○を描くものですよね?」
知ってるんかい!!!!嘘つきか!!
園長「まぁ、、とにかく資料もなにもないのでなんとも。」
私「あの、園長先生の考えを伺っているだけなので資料は必要ないと思うのですが…」
園長・・・しかたなく答える。
園長「私はそのような指導でいいと思ってますよ。大人がある程度目標地点や方向性を示すべきと幼稚園教育要領でもなっていますから。」
答えられるんかい!!即答できないんじゃなかったんかい!!
しかもここで文科省の幼稚園教育要領を出す?出しちゃう??
私「子どもが選んだクレヨンの色を先生が変えさせたり、ぐるぐるを描く子の手を上から握って線を引かせることが園長先生の描画指導方針ということですか?」
園長「はい。そうです。」ビシッ
私「わかりました。」
現場の先生がみな同じ考えではないでしょうが、園長がこう言うならうちは合わないなと思いました。
私の結論と公立園の園長の見解
お絵かき指導についての話はこれで終わりました。この出来事にこの園の「やらせ教育」が象徴されていると感じました。お絵かきは幼稚園活動のうちのほんの1つですが、他の活動や生活指導でもまず大人の都合優先の理想ありきでそれに従わせるという管理的な教育方針が見え隠れしていた気がします。また、園長の話の中で「子供の立場」にたって「子供の心」を大切にする態度が1度も感じられなかったのも退園を決意した理由の一つです。
ちなみに、園長の言う文科省の「幼稚園教育要領」に沿った指導だという話ですが、沿っていません。
幼稚園退園を検討するに当たり、見分の広い専門の人の意見を聞くため公立幼稚園の園長先生に個別相談をしてもらっていました。その時に教えてもらったのが「幼稚園教育要領」の存在です。文科省が告示する幼稚園の教育課程基準のことで、それに基づいて話すとすれば描画指導でそのようなやり方はしない。ただ、私立だとそれぞれの特色もあるので…という見解でした。その「特色」と「園長の人柄」がうちには全く合わないことが園長と話をしよ~~~く分かりました。
こうして私は「退園を迷う」ことを終え、「退園を決意」したのでした。
続きます。
ナガッ