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非常識と社会不適合を絵に書いたような絵本

やまのかいしゃ絵本

「やまのかいしゃ」

スズキコージさく かたやまけん え
(福音館書店)

不思議な魅力のあるおもしろい絵本です。

この本のことは、

相沢 康夫さんの著書

「好きッ!絵本とおもちゃの日々」で知りました。

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「やまのかいしゃ」とは

非常識と社会不適合を絵に書いたような人物、

ほげたさんが主人公。
会社員なのに、
昼過ぎまで寝坊して
あわててトイレのスリッパのまま出勤。

メガネも忘れてた!

なぜかおにぎりの中からガリッと自分の腕時計が出てくる。

電車を乗り過ごして山までいってしまう。

あ〜もうこんな日は「やまのかいしゃ」に行ってしまえ。

***

私の感想

山の会社なんてないんです。

でもほげたさん、勝手に山の会社なんて言っちゃって。

自分の会社の社長を山に呼んできちゃう。

もともとはスマホやネットが当たり前でない時代に書かれた本だと思いますが

#ノマドワーク

#まだ東京で消耗してるの?

なんて言葉が大人のわたしの頭に浮かびました。

山の会社では仕事らしい仕事してる人は少なくて、とにかく自由。

結局は「儲からない」と社長と社員のほとんどが都会に帰ってしまうのですが

ほげたさんと同僚は山支店(?)に残って楽しくやります。

いろんな働き方があっていいよね。

にしてもほげたさんのわけわからん行動は・・・

親によっては
「こんなとんでもない人になられては困る!!」「自分勝手すぎる!!」と、与えたくない本の部類に入るかもしれません。

しかし私は、
本の世界の中で
あえて常識破りのわけのわからん自己中な人生を楽しむのがいいな、と。

うちは私も夫も子どもたちも根が真面目すぎる部分があるので、こんな本が本棚にあるといい気がして、購入に至りました。

気持ちを楽にしてくれる寛大さと包容力をこの絵本から感じました。

スズキコージさんの絵本を読んだことがある方なら分かると思いますが
(文面で言い表すのが難しい)

独特の、ただふざけてるのとはまた違う
奇妙としか言いようのない世界観も魅力です。

その他のスズキコージさくの絵本

くま吉の感想:

「パパがほげたさんみたいになったら、うちはどうなるの?」

となんとも現実的な心配を…!

在宅勤務日の夫。

会社に到着してなきゃならない時間に起き出して

上はワイシャツ、下は部屋着のスウェットパンツにもこもこスリッパ。

ほげたさんに見えたのかもしれません(笑)

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