世界中のこどもの絵には共通点がたくさんあるって知ってますか!?!
おひさまがあって、三角屋根の家と木と地面。日本の子供だけじゃなく世界中の子供がそんな絵を書くんだそうです。先進国だけじゃなく、民俗の子供もです。
Photo bynewkidscenter.com
クマ吉がお絵描きが異常に好きな子なので、「お絵かき」の想像力【皆本二三江著】という本を読みました。
内容が興味深かったので、おもしろいと思った点だけかいつまんで紹介したいと思います。
世界の子供の絵の共通点
・天と地と太陽などのモチーフを始め、子どもの絵には万国共通な点が多い。人間が教わらなくても知っているなにかを物語っているようだ
・世界中いろんな住居や建造物があるにもかかわらず、みんな似たような形の家を描く。
・四角の窓を「十」で区切った窓のデザインがダントツ1位という調査結果がある
(クマ吉も、教えてもないのに必ず窓を十字にします。電車の窓まで十字)
・花は世界中の子供がチューリップ型かひまわり型を描く傾向
・世界共通の絵の王様は「太陽」。地球上のすべての生物になくてはならない存在であることを子供は本能的に知っているかのようだ。
子供の絵の発展プロセス
・世界中の子供の絵の発展プロセスが同じ
【点画→線画→なぐりがき期→意味づけ期→なにか分かる絵(図式期)】(ちょっとはしょって紹介してます)
・なぐりがき期のあと頭足人(とうそくじん)を描き始める。胴体がなく頭から手足が出ているような絵。
幼児絵の男女差はかなり大きい
・男の子と女の子の描くモチーフと色づかいは確実に違う
統計(花:女65%に対し男5%、人間:女93%に対し男26%、乗り物:男59%に対し女0.4%)
・男の子の絵:人間よりロボット・乗り物など人工物が多い。強い配色、社会と連動、構図の種類が多い、リアリズム
・女の子の絵:「楽園」的、色遣いが豊か、キレイ・カワイイが価値基準
幼児が描いた絵をみれば、性別がある程度計り知れるんでしょうね。↑クマ吉がある日とつぜん描いたお花の絵。最近プリキュア大好きです(汗)
幼児の色彩能力はすごい
・幼児は「絶対色感」をもっている。幼児のほうが色彩感覚のセンスがあり色名記憶の天才。ただし「色の名前」を知らないと正確な記憶として残りにくい。
このほか絵から分かる子供の声についても描かれていました。
例えば紫の使い方で体の異常、病気が分かるケースなど。
クマ吉は紫がすごく好きな子で、元気なときも紫よく使うんですけどね…。
毎日何枚もお絵かき帳に絵を描きまくっているクマ吉。
この本を読んでから見るのがさらにおもしろくなりました。
専門的な本ですが易しい書き方で読みやすかったです。
絵が好きなママにはオススメの一冊。