NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」(1/31,2/3放送)の中で
子育て中の母親の7割が子育てで孤立を感じている理由が最新科学で解き明かされていました。
なぜ日本の母親たちはそんなにも不安や孤独感にさいなまれるのか?
まず出てきたのは産後のエストロゲン減少でうつになりやすいって話。
はいはい、それはよく聞く話で知ってましたよ~!!
で、ここからが初耳だったこと。
人間の脳は仲間みんなで協力して子育てするという本能があるらしい?!?
どゆこと??
誰の助けもない育児なんて人間には無理
太古の人類をたどると人間は現代日本とは真逆の「共同養育」、家族も他人もみんなで子どもをみる社会生活をしていたんです。
京都大学霊長類研究者、松沢哲郎さんはいいます。
「進化の過程で我々は共同で保育するようにできている。必要な時には子供を預けられるようにできているのに、だれも助けてくれるわけではなく子供を育てる。そんなことは人間にできない。出来るように作られていない。」
これを聞いて救われた気持ちになりました。ずっと子供と2人きりでいて不安になるのは当たり前。だって頭がそういうふうになってんだもんねー!!!
太古の人は、他人の子にも乳あげてた
番組では太古の子育てを続けるアフリカの部族バカ族(日本語のバカじゃないよ)を取材。彼らは子供たちを仲間全員で子守りし、自分の子以外にもお乳を与えて育てています。そういう独自の養育スタイルをするようになったことで人類は、育児をしつつ次々と出産し繁栄することが出来ました。
赤ちゃんを年子で次々産むと育てるのは大変。でも周りがみんな協力してくれたらなんとかなりますよね。それこそ産後うつになっても周りがみ~んな助けてくれるから、むしろ理にかなったメカニズムとさえ言える。現代でも人間の脳にはそんな本能が刷り込まれているといいます。でも現代で産後うつになって周りにどこまで頼れるでしょうか。床上げまでは実家に頼れても、ある程度育児に慣れてきたら核家族育児に戻る人がほとんどじゃないでしょうか。
Photo from リアル
ああ~~~だから私苦しかったんだ!と思いました。
転勤族・核家族世帯である私はちょくちょく小さなことで不安になり孤独になり悩みます。それに加え、この子の輝きと日々の成長を見るのが自分と夫だけであることにもなぜだか分からない悲しみがありました。
両祖父母とすごく離れて暮らしていたときは、子育て支援センターの顔なじみの先生やママ友とのふれあいの中で不安や孤独感が不思議と解消していました。それも本能が関係していたのかな~と今しみじみ思います。
ママ友づくりは日本独自の文化?
ちなみにママ友とのつながりを持とうとするのも日本独自の現象だそうです。日本は核家族家庭が約8割。子育てで他人に頼れない環境も先進国では飛びぬけています。本能的に母親が求めている「人と一緒に子供を育てたい」という欲求がかなわない現代の社会環境。
ママ友や子育てサークル、支援センターなど通じてみんなで子供を見守っていけたらいいですね~ときれいにまとめたいところですが、昨日も書いたように価値観の多様化で気の合うママ友を見つけるのも至難の業ですよね。ママ友こわい、欲しくないって人も多いくらいです。
私はこういう脳のメカニズムを知れただけでも少し気が楽になりました。腑に落ちたというんでしょうか。このことを子育ての孤立感に苦しんでいる方にもっと知ってもらいたいと思い記事にしました。周りに不安や孤独を抱えるママがいたらぜひシェアしてくださいね。